ペットシッターさつきの日記

ペットシッターやペット関連の話題を掲載します。

平成30年度動物取扱責任者研修(第1回)@埼玉会館大ホール 2018/7/20 その1

動物取扱責任者には年1回の研修の受講が義務付けられています。

(途中から来たり、出ていても本を読んでいたり、おしゃべりしていたりとズルしている人は結構毎年見受けられます。なんとかならないのかといつもアンケートに記入していますが)

 

まとめ

1、ペットの食事-プロが知っていなければいけないこと

       ペットオーナーが本当に知りたいこと

→ネットの情報は8割くらい嘘。アフィリエイトで不安が増長される。

 テキストは信頼されやすいので、獣医師の言うことを信じない人がいる。

 犬:食事を中断しない。ドライフードを置きっぱなしにすると全部食べてしまう。

 猫:野生の場合、次の獲物を探しに行かないといけないので食事が途中でも中断する。

  (ネズミなら1日20匹を食べないといけない)

 猫のほか、海獣も完全な肉食。

 

 牛の母乳は人間に近い

 乳糖:母乳に含まれないから犬猫は分解できない

 

 糖質=消化できるもの

 食物繊維=消化できない

  牛:胃が4つあり、1つ目の胃にいる微生物がいて分解されたものから摂取

  馬:大腸がでかい。そこから微生物の働きで摂取

  うさぎ:盲腸がでかい。道場。2種類のフン

  シロアリ:食物繊維を分解できる特殊な動物

 

 犬猫の唾液にはアミラーゼが含まれていないので、咀嚼する意味はあまりなく、

 ドライフード丸呑みは問題ない。(喉に詰まらなければ)

 

 炭水化物:必須栄養素ではないが、妊娠・授乳期には必須

 

 食べると言うことは生物の情報をリセットする

  (=レゴのブロック)

 

 動物にとっては動物の方がタンパク質の品質が良い。

 だから犬の仲間が肉食になる。選ぶ自由がない。

 

 犬や猫はタウリンを体内で合成できる。

 犬はタウリンは必須ではないので、ベジタリアンでも生きていける。

 そう言うペットフードもある。

 猫はタウリン必須で、猫がタウリン欠乏すると目と心臓に異常が出る

 手作りのフードには注意

 

 コラーゲンを食べても分解されてアミノ酸になるだけ。

 バランスよく食べるのが大事。

 

 タンパク質の分解は(脳に行ったら脳神経が死ぬくらい)有害なアンモニアを産生する。糖や脂質は分解されて無害。

 アンモニアは肝臓で毒性の低い尿素代謝され、尿中に排泄。

 猫は常にスイッチが入っているような状態でこの能力が高い。

 人間は食べた時だけ解毒できる。

 

 脂肪は炭水化物の2.5倍のカロリー

 食べられない時脂肪は武器。脂肪は半分の量でエネルギーを満たすことができる。

 脂質は脂溶性ビタミン(ADEK)の資質を助けるので、水より牛乳で飲んだ方が吸収は良い。

 

 アラキドン酸は人間や成犬では必須ではないが、猫は必須。

 アラキドン酸は動物の組織にしか含まれないので、猫は動物性の脂が必要。

 

 植物の中に存在するカロテン(プロビタミン)からビタミンAを生成する機能は

 人間と犬にはあるが、猫にはない。

 

 犬猫はビタミンC(アスコルビン酸)は作れる。作れない動物の方が珍しい。

 ビタミンCを作れない動物は人間とモルモットなど。草食動物は植物を食べるうちに

 カロテンは摂取できる。

 人間の場合は喫煙と野菜を食べない人はサプリでビタミンを摂るべき。

 肝機能が低下するとビタミン補充が必要。

 

 犬猫に対して栄養補給として牛乳はあまり向いていない。ペットフードをちゃんと与える。

 

 授乳期:産んだらお母さんは大事にされなくなり、子供に目がいってしまう。

     本来は、お母さんを大事にすべき(母乳を出して子供に与えるため)

     子供は環境が揃えば勝手に育つ。

 

 授乳期の犬は普段の4倍(=南極のソリを引く犬と同じ量)食べないと体重を維持できない。

 

 犬:小さく産んで大きく育てる→安産の神様として祀る

 

 猫は出産しても体重が落ちず、ゆっくり食事量が増える。

 →増えた体重から補っているため、それほどすぐに食料を必要としない。

 

 食物の温度:40℃ピーク あっためると食べやすい=獲物の温度

 10秒くらいレンジでチンして手でかき混ぜるのがやりやすい

 

 肉はしょっぱいので塩分は常に取り込んでいる。濃いものを食べても尿として排出できるので問題ない。人間はそこまでできない。

 旨味を感じるのか?

 →アミノ酸を多様に感じる。解凍してすぐの肉と時間が経ってから作られた缶詰の場合、

 解凍してすぐの肉の缶詰の方を選ぶ。

 

 塩は血液と同じ成分。

 地上に出てきた際に海水を血液として体の中に取り込んだと言える。

 

 PHコントロールのペットフードはベーコンより濃い

 

 心臓と腎臓が健康であれば問題ないが、その時点で大丈夫かどうか不明なので

 (腎臓の異常は早期発見ができず、半分異常ダメにならないとわからない)

 なるべくしょっぱいものは与えない。

 

 甘いもの好き(=エネルギーになる)

 苦いもの嫌い(=危険なものが多い)

  は本能として備わっている。

 

 ペットフードのあらまし:

  ・環境省作成のパンフレットの方がわかりやすい。ダウンロード可能

  ・公正競争規約 ペットフードの目的をみると良い

    

 ペットフード

  総合栄養食、間食、療法食、そのほかの目的食のいずれかに分類される。

  そのほかの目的食=ふりかけと同じ

  

 ペットフードに穀物が含まれていていいのか

  1970年代の研究

   エクストルード加工(米を炊いた感じ)で犬は穀物6割、猫は穀物4割の食餌で

   どの種類のデンプンでも100%小腸で消化されるので問題ない。

 

 原材料表記で1番目が炭水化物でも問題ない。

 原材料表記は細かく表記すればいくらでもいじれるため、品質とは関係ない。

 

 添加物は100倍とっても大丈夫だが、塩は30~40倍とると死ぬ

 

 膵臓が消化酵素を作れなくなった時に食品に混ぜることはあるが、

 消化酵素はタンパク質でできているので、そのままとっても分解されると思われる。

 消化する酵素はその度に作られており枯渇することはない。

 

2つ目は別記事に掲載